ドラマから、かい間見えるアベノミクスと日本企業の将来

アベノミクスも6年目を迎え自民党総裁選挙も今週20日に結果が出て、海外投資家も含めたマーケット関係者が心配したアベグジットは杞憂に終わりそうで、長らく¥23000円が頭打ちだった日経平均株価も、上放れするのではないかとの期待も、ちらほらと聞こえているそうです。

そんな折、報道の公平性を求められる報道機関が唯一、政権批判を許されるのはドラマの中だけではないかと敢えて皮肉を言うなら、最近、放送終了となったテレビ朝日の「ハゲタカ」というドラマに注目しました。折しもドラマ終了を待っていたかのような、某銀行の不祥事や不動産会社の不祥事が発覚しました。

「ハゲタカ」というドラマは平成初期のバブル崩壊後の金融機関の不良債権処理問題を端緒とし「血も涙もない」外資系企業によって買収され解体されリストラされた哀れな企業への同情と外資系企業への「敵意」にも似た国民の感情が醸成された向きもありました。しかし、あれから30年、ステークホルダーへの責任、情報の開示など日本企業に欠けていた企業倫理の確立を求める環境の変化について行けない遅れた企業体質への告発となって、新しいホワイトナイトとして「ハゲタカ」が登場しました。老舗企業のデータ改ざん、偽装や、粉飾決算は、目先の利益を追い求め、会社を食い物にし、自らの地位や利益を追求し派閥争いに目を奪われた企業人に対して「ハゲタカ」の主人公の鷲津の言を借りれば、「腐った経営者」の無責任さによって地道に努力をしている現場社員の運命が弄ばれるのを「ハゲタカ」は許さず、企業に革命を起こして再生させていく内容は刑事物語のドラマとは違う、勧善懲悪が明確なので、平均視聴率10.7%と健闘した理由なのかと思います。

ドラマでは金融機関の話題が頻繁に出ましたが、2018年5月のニッセイマーケットレポートによれば、国内銀行の貸し出し総額は490兆円超で不動産貸し出し残高は前年比5.7%超の76.5兆円を超え、あのバブル期を超え過去最高額だそうです。日銀総裁は大幅金融緩和を継続すると言いますが7月の金融財政会議の後で10年、長期金利を上下0.1%から0.2%に拡大すると発表したようにマーケットでは日銀の出口戦略が憶測されてます。

バブルは縮小に向かうと歴史が教えており、過剰な貸し出しが不良債権化しないか危惧もします。でも、日本人は馬鹿ではないと信じたいのは、おりしも、10月から「下町ロケット」と言うドラマが3年ぶりに放送されるそうです。新興国に負け日本が失いつつある物作りの精神を復活させるべく、新しい技術の開発で再生する佃製作所という中小企業のサクセスストーリーだそうです。思えばベンチャー企業も、そこから発展している事を考えれば、「ハゲタカ」の主人公の鷲津が日本の未来を創造するベンチャー企業を応援したように、新たな希望をドラマの中に見出せるかも知れません。

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